新年、明けましておめでとうございます。

ＢＡＳＥ様の市場コンテンツに参加させて頂き、はや有余年、既存受注に追われて何とかしなければと思いながら、唯形だけ参加させて頂いていると言う状態でしたが、これでは市場提供者、品物や技術を求めている方々、真剣に市場に参加されている多くの出店者様に対し不誠実で有ったと言わざるを得ず、常に気にかかっておりました。

ようやく昨年から少しずつ状況が整ってきましたので、ここ数年いつも心のどこかで重くのしかかっていた事柄に付いて、それを改善、又は促進して行く事ができるのではないか、其の努力をしようと思います。

需要と供給に措けるこれまでの経済論、とりわけルーズベルト以来世界的モデルとなってきたケインズの経済論はどうやら崩壊、溶融してきた感が有り、流通販売の形は大きく変化しつつ有ります。

この中に在ってＢＡＳＥ様と言う市場形態は先進性と、これから先を切り開く可能性を持っている事を思います。

「幸福」の「幸」と言う文字の起源は古代中国の厚い板状の拘束具に始まりがあります。

自身に降りかかる災難としては、それが人為的なものであっても自然災害でも抗し難いものであるなら同じ事、そして人間は自分の為に自分を使える時間はきわめて少ない。

つまり幸福の幸と言う状態は僅かばかり訪れた自由な時間の事であり、人から制約を受けていない状態であり、これはラテン語の自由も同じ意味を為し、この状態は長い辛苦の中に時々差してくる光のようなものだったかも知れません。

夏未夕漆綾では自身の利はまた他者の利である事を目指し、品物と技術の提供で人の幸福を目指して来ました。

日々の中で一瞬でも幸福な時を持って頂ける事を望みとしてきましたが、其の幸福の「幸」はかくも厳しいもの、重いものであることを思っています。

本年はどこまでできるのかは解りませんが、少なくとも市場提供者のＢＡＳＥ様、品物や技術を求めるお客様、更には市場に参加されている他の出店者様のご迷惑や失望とならないよう努力致したいと思います。

皆様方が健康で、益々ご活躍のございます事を希望致します。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

                            夏未夕漆綾　第二席塗職　　浅　田　　　正