2021/02/02 18:41



1つの点は角度を持たないが、この点の両端から点が連続するとそれは線になり、線が2本交差した時からそこには角度と言う旅が始まる。

 

直線は平面の概念が存在しない為、ここに角度を求める事は難しいが、いつかの限界点が存在するならこの角度は180度と言う仮定が為され、この180度の線にもう一本の直線が交差すると、その交差点の両端に角度が生まれ、更にこの2本の線に交差する第3番の線が現れると「三角形」が生じてくる。

 

直線から図形に至る経緯はこうして1本の線から2本の線、そして3本の線と言う段階を踏まねば成立しないが、この三角形が次の四角形や正方形に変化する過程では2種の概念が発生し、一つは3本の線が2点でしか交差していない場合で、簡単に言えば蓋が閉じられていない状態に4本目の線が2点で交差して四角形を形成するケース、もう一つは三角形のいずれかの角度を一つの角度とする三角形が形成されるように、三角形が直線に拠って切り取られた状態である。

 

直線から三角形の発展過程では「線が足りない」状態からしか始まらないが、三角形以上の多角図形では線が交差する角度を切り取ってもこれが形成され、三角形と四角形以上の決定的な差異は内角の和が180度と360度以上と言う点にある。

 

つまり「三角形」は平面と直線の中間過程に在ると言う事である。

 

また2本の直線では図形上必ず1本の直線が足りない状態が発生するが、三角形はそれ自体が完形の上に直線が持つ180度と言う仮定内角総和を確定総和として持ち、ビジュアル的にも例えば三角形の1辺を軸として左右対称になるように回転させて発生する立方体は必ず「円錐」であり、これは回転させても上下付近のどちらかには面が形成されずに「点」になると言う性質がある。

 

しかし四角形以上の図形では必ず上下付近に面が形成される直線が存在し、奇数辺と偶数辺に拠って交互に不束円柱とこの近似値円柱を形成しながら最後は円が回転した状態、つまり「球」を形成する。

 

そして長さが決まっている直線に、90度で交わる直線を軸として回転させると「円」が形成され、この意味では回転は一つのステップアップ、或いは次元の相違と言っても良いかも知れないが、そう言うものだと考えるなら、「点」から三角形の間にその後の次元ステップアップの要素が全て揃っている事になり、図形の回転と言う最終ステップが行き着く先は円の回転、簡単に言えば直線の回転状態に行き着く事になる。

 

我々は物事を統一場理論として考え易いが、その実こうして数学を見ていると現実には距離や体積が決まっていながら中は無限の在り様、始まりと終わりがどの場面でもそれに近付きながら決して一致する事のない状態に在り、幾つものステップ、次元が入り組んだ「多在融合法則」の中に在る。

 

この世界には絶対とか、完全とかは有り得ないのであり、こうした現実に晒させながら尚も人間はいつも「絶対」や「これこそが正しい」と言い続けるのである・・・。