2019/03/18 05:57

「閉じた世界に措けるエネルギーの総量は変わらない」、これは「エネルギー保存の法則」または「熱力学第一法則」とも呼ばれるが、この原理は質量と言う概念にも等価性を有し、質量の場合は「質量保存の法則」と呼ばれる。
 
エネルギーは多様な形を持っていて、例えばヤカンで湯を沸かした場合、水を熱して沸騰した湯に変化させるための火力は空気中の酸素を消費し、そして熱を発生させ水を沸騰させるが、この時最初はガスや電気としての形を持っていたエネルギーが熱に変わって、水が湯に変化するのであり、ここで水を湯に変化させるために使われた元のエネルギーと、湯を沸かすために熱に変えられたエネルギー、水の温度上昇に変化したエネルギー、消費され酸素が二酸化炭素に変化したエネルギーなどを全て集め、その比較をするなら、エネルギーの総量は湯を沸かす以前の状態と、湯が沸いた状態でも地球上に措いては等価である。
 
つまり特定の閉ざされた空間、地球などがこれに該当するが、ここで存在するエネルギーの総量は常に一定であり、変化しない。しかしエネルギーは他のエネルギーに変換されることを繰り返すと、閉じた空間の中で拡散、分散を起こし、その意味ではエネルギーは消費される、科学的に言えば、他のエネルギーに変換されるたびに人類が使かえるエネルギーとしては劣化していく。
 
人間は基本的には炭素ユニットであり、これ自体がエネルギーの塊でもあり、同時に周囲に放出されるエネルギーの源でもある。
従って人類が繁栄すると言うこと、人口が増えると言うことは、同時に他のエネルギーがより多く、人類と言う形のエネルギーに変換されていると言う事になる。
 
そしてこうしたエネルギーの質が、人類と言う形態をどれくらいの総量で保持すべきかと言う事は、その炭素ユニットエネルギーが決定権を持たない。
全ては地球、宇宙と言う環境こそがその決定権を有しているのであり、こうしたことから言えることは、現存する炭素ユニットエネルギー、すなわち人間は、実際に存在している数をして常に適正な人類の総人口と言えるが、この炭素ユニットは、一つの個体が常に他のエネルギーを取り込んでエネルギー個体を保持するため、そこにエネルギー変換を増大させる現象を起こしていく。
 
ゆえに炭素ユニットエネルギーの増大は、「熱力学第一法則」からしても、必ず限界点を持っていて、そのときはエネルギーの質が拡散され、炭素ユニットが抽出困難なエネルギー形態の増加と言う結果を生み、炭素ユニットエネルギー塊の総量は、減少期を迎えることになる。
 
このことから人類に関して言うならば、そろそろ地球のエネルギーが人類に変換され、それが保持される限界点が訪れている。
これから以後人類は、20年ほどは増加傾向にあるが、これは劣勢環境に措ける生物学的システムよって、本能的な増殖を起こすからであり、この意味に措いては本来人類が基本とするべきエネルギー変換以下のエネルギー変換環境での人間の増加、つまりは乾燥地帯や、生活環境の厳しい地域での人口増加の可能性は有るが、その他の地域では全てに措いて人口は減少していく可能性の方が高い。