2020/01/24 07:20
第二次世界大戦終結年、1945年以降で正規の気象統計が取られ始めたのは1948年、その翌年の1949年からの記録を見ると、1949年から1985年までは比較的日本の冬は寒かった事が伺えるが、劇的に変化するのは1986年からであり、ここから現在、2020年に至るまで日本の冬はそれ以前より暖かくなってきていた。
また一時期エルニーニョ現象が暖冬の原因とされた時期も在り、現在に至ってもこれを信じている者は比較的多いが、実はエルニーニョの年がすべて暖冬と考えるのは誤りで、エルニーニョと暖冬の合致率は60%を下回る。
地球温暖化の影響を騒ぐ向きもあるが、そもそも地球の温度は地球が反射する太陽光反射率に拠る原因が一番大きい。
さらに、CO2の温暖化は必要条件であり、もし仮に地球がCO2の保温効果を失っていれば、地球全土が南極並みの気象条件となっている。
日本に措ける暖冬の原因で一番多いケースは「北極振動」(AO)と「北大西洋振動」(NAO)振動の減衰に拠る、寒気の南下減少、これに拠って蛇行率が少なくなる偏西風などの動きに拠って、日本に寒気が下がって来ない状態を作るパターンが多く、2019年末から2020年初めの日本列島の温暖化も、現象的には同じ形を持っている。
しかもこの先2月に至っても寒気の蛇行率は上昇しない可能性が高い。
原因は、今の科学では特定する事ができないが、ここから推測される事は、太平洋側南岸での降雨量の増大と、日本海側の乾燥傾向であり、特に太平洋側では偶発的、一時的な弱い寒気に拠る突然の積雪に警戒する必要が在り、日本海側では2月後半から3月にかけての降雪に警戒する必要が在る。
こうした暖冬傾向の時は、春から秋にかけての気象条件が激化し易い。
降雨量が偏在し、雨が降る地域は常に雨が多く、雨が少ない地域は益々雨が少なくなる傾向に在り、洪水、水不足、低気圧勢力の強大化、台風勢力の強大化に拠る気象災害の危険性が大きくなる。
また、古来から大きな地震と温暖な気候の関連性は指摘され続けてきている点に鑑みるなら、今年の秋頃は激しい気象災害と大きな地震災害の可能性が在り、オリンピック開催期間中の選手、観客の避難計画、更には停滞している政治と経済、特に経済の崩壊は決定的なものが予見される事から、すでに総合再建計画諮問機関の設置が必要なレベルになっている。
今後の予想としては太平洋側の降雨量が増え、日本海側は乾燥する点、2月後半から3月にかけての突発的な降雪、5月6月の水不足から農作物の育成に影響が考えられ、同時に害虫の異常発生、ウィルスなどの蔓延、夏の猛暑、巨大台風の首都直撃、南九州から沖縄にかけての火山噴火の激化、同地域と北海道南西方面の巨大地震発生の可能性、海水温変化に拠る不漁が考えられる。
特に、8月後半から、2021年3月まで、日本は気象と災害、経済的な混乱から阿鼻叫喚を味わう可能性が在る。