2020/06/22 19:20
2011年に発生した東日本大地震は、地殻プレート活動として通常我々人間が概念出来る余震、本震と言った概念で捉えていては判断を誤るのかも知れない。
全体の活動を1つと考えねばならない可能性があり、この場合日本に措ける地震活動は波を持って200年、或いは1000年くらいの単位で継続するものと考えられ、現在生存している日本人が生きている間に、少しは収束すると言った場面は存在しないのかも知れない。
2011年東日本大地震を含めて、発生した震度6弱以上の地震は9回、次いで震度6弱の地震が発生するのは2013年淡路島付近、翌年の2014年には長野県北部で震度6弱の地震が発生する。
それから2年後の2016年、熊本地方で震度7の地震が発生したのを皮切りに、この年は12月28日の茨木北部の震度6弱まで、合計12回も震度6弱以上の地震が発生していて、次は2018年大阪北部の震度6弱の地震、同じ年に北海道胆振地方で震度7、翌年2019年には熊本と胆振地方の余震と考えられる震度6弱の地震が発生しているが、6月には山形県酒田市沖で震度6強の地震が発生している。
こうした事を考えると、現在日本は地震が多発しているように見えながら、2011年からそう大きく変化していないか、或いは大きな地震に関しては少なくなってきているとも言えるが、2011年から2020年を総合的に見てみると、2年、5年と言う周期が垣間見える事になる。
尤も高々10年の内の周期など、100年の単位では全く意味を為さないものかも知れないが、この10年で震度6弱以上の地震が全くなかった年は2015年と2017年であり、これを一つの周期と見るなら、2011年の9回と2016年の12回の間、5年間を周期と見る事もできる。
とすれば震度6弱以上の地震が多発するのは2021年、2年周期の震度6弱以上の地震が少ない時期を2020年と見る事もできるが、2015年、2017年の関係を考えるなら、これは2016年の最も震度6弱以上の地震が多かった年を挟んでいる点にある。
つまり大きな地震の前には「静寂期間」が存在する可能性が有り、事実江戸時代から関東大地震の前には小さな地震が頻発するケースと、全く地震が無くなるケースが在ると言われていた。
近年こうした言い伝えを自身の発見のように語る研究者も存在するが、これは言い伝えの1つで有り、しかも関東地震に関する記録の中に出てくる話である。
その基準は東京湾を基準にしておらず、関東北部の様子を基準にして、3か月の継続期間が在るとも言われている。
1か月くらい細かな地震が続いたからと、大騒ぎするのは尚早な気がするし、同様に神奈川県の異臭騒ぎも、基本的に硫黄には臭いが無い。
我々が硫黄の臭いとしている物は硫化水素の臭いで有り、この臭いの原因にはプランクトンの大量死も含まれる。
プレートの摩擦で焦げて臭いが出ると言う考え方は、視覚的には理解し易いが、現実はそんな簡単なものではない。
過去の記録に措ける異臭騒ぎの大半は「水」に関してのものであり、空気の臭いに関する記録は極めて少ない。
これを南海地震に繋げるのは間違っている。
神奈川県南部の前兆現象は関東地震に関係したものであり、この場合でも茨木や千葉、栃木で、1ヵ月の間に100回を超える細かな地震が続いている、若しくは1か月以上全く地震が無い状態である事が、関東大地震の前兆現象の1つである可能性を持つ。
また2020年6月19日には北陸の「白山」で10時間の間に195回の無感地震を観測した。
白山は活火山だが、この1000年に関して言えば大した噴火はしておらず、今回の微震も地表近くの地震ではなく火山性地震ではない。
数年おきに周期的に発生している震動、つまりは平常値だと言う事だ。
更に2020年6月20日には浅間山が47回ほど揺れたが、こちらは火山性微動が混じっていたものの、この規模では小規模噴火、水蒸気爆発程度と考えられ、浅間山の歴史的活動を考えれば、こちらも通常の範囲と言える。
ただし、2011年以降日本列島は太平洋側から圧されている状態なのは事実なので、この10年の在り様を考えるなら、今の状態を平常値と考えて行かねばならないのかも知れない。
長野と岐阜の群発地震も今に始まった事ではなく、過去幾度となく繰り返されてきた事なのである。
一部のタブロイドマスメディアでは地震が増えている、南海地震は間近いといつも大騒ぎしているが、少なくとも統計的に言えば南海地震、関東地震が来る可能性は2021年となる。
今年危険なのは北海道南部と九州南部で有り、年内にこの内のどちらか、或いは両方で大きな地震が発生する可能性が有り、周期統計では8月、11月末くらいが危険な状態と言える。
2021年は周期的にもそうだが、どうして危険かと言うと、政変や株価も乱高下しそうだからである。
政変の大きな年、株価が乱高下する年は大きな地震が発生し易く、世界的にも今年6月にシベリアで38度の気温を記録している事を考えるなら、災害があちこちから集まって来つつ有るような、言い様のない気持ち悪さが有る。
死に体となった安倍政権、トランプ政権、朝鮮半島の不安定化、コロナウィルスに拠る経済沈降、気象の変動などを考えると、2021年は相当の覚悟が必要であり、今年の後半からその前哨戦が始まってくるかも知れない。
6月22日、北海道では3日続けて夜光雲が観測されたようだが、過去の記録でも大きな地震の前には夜空の端が明るく見えたと言う話が沢山出てくる。
これらが夜光雲だったのか否かは解らないが、そもそも夜空に明るい所ができる事自体が少しおかしい。
記録に拠る、こうした夜空の異常から大きな地震が発生するまでの時間は、早ければ翌日、その多くが1週間以内に大きな地震に至っている。
北海道の方は今後1週間は他に異常はないか注意して暮らして頂ければと思う。
ちなみにオーロラの南限は京都の少し上までとなっているが、ここまで来て見られるオーロラの色は赤である。
予め定まっていたその時と場に、あらゆるものが寸分違わず集まって来つつ有るような、そんな嫌なものを感じる。