安倍総理の辞任を考える時、もし今年に入ってからのコロナウィルス騒動が無かったら、2年前にヘリコプターマネー政策を終了させる事が出来ていたら、今回のように体調不良は有ったのかな・・・・。
そんな事を思ってしまう。
第一次安倍内閣の最後に鑑みても、安倍晋三と言う人間は、問題が山積して解決能力を失うと、一挙に弱気になり病気になる。
ある種登校拒否のの子供みたいなもののような気がする。
本当に体が悪いなら議員すらも辞職するはずだが、それは無くて総理だけ辞めるは、逃げたと言われても仕方がないし、事実比べるのは酷かも知れないが、政界の寝業師と言われた「三木武吉」らの在り様に鑑みるなら、如何にも政治を軽く観ているようにしか感じられない。
現実には6月18日時点で、あらゆる問題の解決方法を失っていたし、その後はもう病院へこれ見よがしに通ったり等、辞任に向けたストーリー作りだったように思う。
国家の首長が本当に具合が悪い時は、内政上も外交上もこれは秘せられるのが普通だから、敢えて早い時期から病院通いがリークされる場合には、スケジュールに向けたストーリー作りだったと考えられる訳で有る。
「病気で総理はできませんが、国会議員はできます」と言えるほど、心身喪失で判断もできない者でも務まるのが国会議員なのかと言う話である。
言葉の整合性が無く、どこかでは何かをなめている、これまでの在り様と何ら変わらない。
自身が批判される、或いは自分の名誉を守るために病院への通院をリークするのではなく、批判は覚悟の上で懸案となっている問題の1つでも、2つでも解決の道を付けて引くのが、国民の負託を受けた政治家の在り様だと思うし、その意味ではもはや負の遺産となってしまった政府の日銀侵食くらいは、しっかりけりを付けて欲しかった。
ひたすら幼児性が抜けないまま大人になって、周囲からおだてられその気になって2度も総理までやってしまったが、彼は戦後の総理の中では最低の総理と言える。
こうした引き際の幼稚さもそうだが、期限の定めを持たずして日本銀行の中立性を侵した行為は、第二世界大戦中、統帥権まで独占した東条英機に匹敵する暴挙だった。
この1点でも安倍内閣の評価は戦後最悪の汚名を冠せられるものだ。
それともう一点、こちらは安倍総理の評価とは全く関係ないが、彼は地震に縁の有る総理で、第一次安倍内閣の時も選挙で完敗し、挙動が疑われ始めた頃を挟んで、能登半島地震、中越沖地震と言う大きな地震が発生するのである。
これは昔から言われている事だが、大きな政変の時は大きな地震が来ると言う伝説は、科学的根拠を持たないが、現実的には多く重なってきている。
阪神淡路大地震、東日本大地震発生時は、自民党が政権を失っていた。
それとこれも昔からの伝承だが、気温が高い年は大きな地震が来易いとも言われている。
全ての地震の数を把握できない限り、統計的にどうこう言う事は出来ないが、少なくとも1700年代以降の大きな地震では、比較的気温の高い現象が在って、大きな地震に至っている傾向がある。
科学は因果関係を好むが、この世の事象は全て合理的因果関係だけでできてはいない。
全く関係のない者同士でも因果関係が出てくる場合も存在する。
高温と地震は僅かかも知れないが、因果関係が有る事は理解できるかも知れない。
しかし政変と地震はどう考えても繋がらないが、だからと言って100%因果関係を拒否できるものでもない。
現実にそれが在って、何かが発生するなら、ここにどんなに関係性が認められなくても、因果関係は成立する。
既に総理辞任と言う大きな政変と、日本列島の高温化現象と言う、過去から言い伝えられている大きな地震発生を疑うべき現象が2つも揃って出てきている。
律令の時代なら、こうした事も配慮して自身の進退を決めるのが為政者と言うものだったのだが・・・。
一応、警戒すべきなのではないだろうか・・・・。