2020/10/07 17:42

1937年に始まった日中戦争、日本では別名「支那事変」とも表記されるが、この時「中華民国」共産党の「毛沢東」(もうたくとう)はこう言う事を言っている。
「日本軍との戦いは10%に留めておけ、妥協と忍耐が必要だが、一番の課題は共産党の勢力拡大である」
 
中華民国共産党は日本軍と蒋介石(しょうかいせき)率いる国民軍を戦わせ、その間に共産党の勢力拡大をもくろんでいた訳であり、部分的には日本軍と共闘していた。
それゆえ、南京が日本軍によって陥落させられ占拠されたとき、小躍りして祝杯を上げたのである。
 
一方第二次世界大戦に措ける連合国の概念は、イギリス、フランス、アメリカの三国と、仕方なく参加を要請せざるを得なかったソビエト連邦の4カ国で有り、これに中華民国の蒋介石がかろうじて抗日戦争で闘っていた為、仮想的な連合国側の概念が存在していたが、基本的には当時の朝鮮半島、中華民国も戦勝国ではなく、戦勝国によって占領が解放された、救済国だった。
 
更に言えば日本と闘っていた蒋介石の「中華民国」は確かに連合国と共に日本に対して共闘した事から、これは日本がポツダム宣言を受諾した時点で戦勝国としての権利を持つが、この権利を持つ中華民国政府を影で裏切りながら、第二世界大戦が終結すると共にクーデターを成立させた中国共産党は、正確に言えば「戦勝国」である中華民国を台湾に追いやり、国を乗っ取った戦勝国権利国家の敵である。
 
この事を考えるなら、現在の中国共産党政府国家「中華人民共和国」は第二次世界大戦終結時、戦勝国を裏切っていた、文字通り売国奴と言う事になる。
つまり日本に対する戦勝国では無いので有って、彼らが現国家の祝典と出来るのは「中華人民共和国」が成立した1949年10月1日であり、しかもこれは革命記念日と言う名称が正しい。
 
中国共産党は第二次世界大戦勃発の初期から日本と通じ、中国人民を裏切って来た存在であり、この国家が第二次世界大戦の戦勝国、或いは抗日国家として国を挙げて祝う資格は無い。
 
同じように何も術が無く日本に占領された朝鮮半島は、日本と戦争にもならなかった。
連合国の勝利によって開放されたものの、未だに南北が分離されている現実を鑑みるなら、彼らが第二次世界大戦終結をして戦勝国家として祝杯を上げる事は、まさしく虎の威を借りたものでしかない事を現している。
 
韓国の第二次世界大戦、朝鮮戦争はまだ終わっていない。
彼らが本当に解放される、或いは国家を挙げて祝える時が有るなら、それは南北朝鮮の統合、そして朝鮮半島の独立しかない。
 
しかし未だその夢は叶えられず、歪んだナショナリズムは抗日と言う形で現れているが、これはコンプレックスの裏返しでしかなく、民族的に中途半端な状態で、1970年にやっと最貧国から抜け出した国家が第二世界大戦の戦勝国、または抗日国家として胸を張るのは「虚勢」が過ぎている。
 
中国は来年第二次世界大戦終結70年の大々的な抗日記念祝賀行事を予定し、これに韓国にも抗日と言う観点から参加を要請しているが、第二次世界大戦中の朝鮮は抗日と言うよりも、むしろ厳しい現実に屈する事しか出来なかった事実を反省し、朝鮮半島統一の努力を行うのが先かも知れない。
 
また中国共産党は、基本的に第二次世界大戦時、その国家と民族を裏切った重大な国家反逆組織である。
このような立場も忘れ、その矛盾を戦争が終わったら抗日と言う形にすりかえ戦勝国として祝うなど、明確に歴史事実を歪曲し、中国人民を欺いている。
 
中国共産党は第二次世界大戦中、日本軍と共闘し、蒋介石軍を疲弊させ、国家を乗っ取った中国人民の敵であり、イギリス、フランス、アメリカに取っても間接的な敵だった組織である。
第二次世界大戦戦勝国では無く、第二世界大戦に措ける戦勝国の敵が生き残ったと言うのが現実の姿である。
 
中国人民が第二次世界大戦戦勝を祝うなら、中国共産党を追放した時にそれは成立する。
また抗日記念日には中国共産党を排斥して初めて歴史的抗日と言える。
 
日本は確かに連合国に戦争で負けたが、敗戦時の連合国とはアメリカ、イギリス、フランス、ソビエト連邦、蒋介石の中華民国であり、この内ソビエト連邦は崩壊し、ロシアとなり、蒋介石の中華民国は中国共産党に乗っ取られた。
 
朝鮮半島に至っては国家が混乱をきたし、南北に分断される事態になり、言わば日本は確かに連合国に負けたが、それは当時の連合国に負けたのであって、その後国際連合に参加した国家全てに対して戦争に負けた訳ではない。
 
中国共産党は抗日よりもむしろ日本軍と共闘していた。
この意味では中国共産党は人民から糾弾される事は有っても第二次世界大戦戦勝を祝う側では無く、抗日と言う観点でも人民から厳しい追及を受けなければならない立場にある。
 
第二次世界大戦戦勝国、アメリカ、イギリス、フランス、少し問題は有るがロシアは戦勝国の責任としてこうした原則を全うする義務がある。
 
すなわち自身の国家で戦勝を祝い、他国を招く事には正当性が有るが、少なくとも人民を裏切っていた中国共産党が開催する抗日、戦勝祝いに参加する事は、戦争の意義と自国が犠牲にした国民の命に対する虚無化に繋がる事を認識して欲しいものだと考える。
 
中国人民が共産党を打倒し、民主主義を手に入れたら、私も敗戦国の人民として中国の戦勝、抗日記念日を祝おう。
南北の朝鮮半島が統一されたあかつきには、朝鮮が長い年月をかけて第二次世界大戦を戦い抜いた事を私も祝おう。
 
だが戦争時には人の後ろに隠れ、アメリカが勝ったら自分の手柄のように考えている国家の抗日、戦勝国の裏切り者が開催する戦勝祝い、抗日記念日など何の意味も大義も無い・・・・。

 

本文は2014年11月15日、Yahooブログに掲載した記事を再掲載しています。