2021/02/14 17:51

2021年2月13日23時08分、福島県沖、北緯37・6度、東経141・8度の地点で推定M7・1~7・3の地震が発生し、東北では最大震度6強を観測した地域が有ります。

 

この地震の震源の深さは51km~54kmですので、震源の深さは深い、浅いと言う基準では「深い」方に入りますが、現実的には浅いと深いの中間に位置します。

 

この震源の深さを元に統計的な余震傾向を推測すると、48時間以内の余震活動は比較的浅い地震の余震傾向、つまり細かい地震を含めて余震数は多くなる傾向を示し、それ以降は2乗加速くらいに余震数が減少してくるものと推測されます。

 

また、海域での地震ですが、この震源の深さですと津波の可能性は低くなりますが、余震、若しくは誘発して発生してくる地震の震源の深さが30km以下の場合、津波の恐れが有るので警戒が必要になります。

 

この地震は2011年に発生した東日本大地震の余震と言う側面を持つかも知れませんが、基本的に発生要因は2011年の大地震と同じメカニズムと推定される為、連続しながら独立性も持った巨大地震と考える事もできます。

 

余震の最大震度は6弱となりますが、この地震が本震であるか否かは現在のところ分かりません。

約30年ほどの周期を持っていた、宮城県金華山北東沖の震源域がずっと沈黙を守っている状態ですし、北海道南部の日本海溝の端も動いていない状態なので、もしこれらが動いて大きな地震となった場合、2月13日の地震はこれら等の余震と判断される場合も出るかも知れません。

 

唯、今回の地震に誘発される可能性としては、金華山北東沖と北海道南部、それに九州南部内陸地方の危険性が高まりますので、これらの付近にお住いの方は、周囲に変わった事が起きていないか、充分注してください。

 

今回発生した地震の震源は51kmですが、次に発生する余震の震源が10km以内の浅い地震の場合、M7以下でも震度6強を記録し、津波の発生も在るので、充分警戒してください。

 

巨大地震の場合、それが発生する時は聞こえない場合が多いのですが、次から発生してくる余震時には、遠くからゴーと言う音が近づいてくる音が聞こえるようになります。

 

これが何故聞こえるようになるのか、そのメカニズムは解っていませんが、こうした音が聞こえた場合、2秒から4秒以内に余震が発生します。

僅か数秒ですが、上から物が落ちてくるような場に在る時は、即時避難してください。

 

基本的に大きな地震発生直後、余震に備える場合はいつでも外に出られるよう、部屋の戸は開けておくのが良いのですが、こうした気温の低い時期ですから、部屋の1個所、自分が通れるだけ戸を開けておくだけでも避難時の効果は大きくなります。

 

またこうした余震発生時前に聞こえる音と、その余震とは別の、新たな震源で地震が発生する場合も音が聞こえるケースが有りますが、こちらは聞こえる人の数が極単に少なく、ほぼ1000人に1人くらいです。

 

それは多くの木々の葉が揺すられているような音、若しくは遠くで大勢の人が話しているような音で聞こえるとされています。

これはP波の脳内電気信号変換音の可能性が有り、為に聞こえる人は少ないのですが、もし聞こえた場合、次に来るのは余震ではなく、震源域が異なった別の地震発生になりますので、即時避難してください。


(寝ている時は人間もP波を感知し易いと言われています。この場合、70%程がP波を感知して目を醒まします。何故か急に目が覚め、そこへ地震が来たと言う事例が多いのは、その為と考えられています)

 

遠くからゴーと言う音が近づいてくるような時は「余震」、遠くで大勢の人が話しているような音が聞こえたら、それは別の新たな震源域での地震発生を想定し、後者の場合は大きな地震の可能性も有るので、充分警戒してください。

 

妊娠されておいでの方は、地震発生前、お腹の赤ちゃんが大騒ぎするする場合が出て来ます。

これも地震が終われば収まってくるのが普通ですが、一向に収まらない時、今回の地震が前震と言う可能性も出て来ますので、2,3日その付近を離れて実家に避難するのも良い選択かと思います。

 

地震発生前、昔傷めた膝や腰が痛くなっていた方も同様で、今回の地震発生でそれが収まった時は、今以上の地震発生の可能性は低くなりますが、一向に痛みが収まらない時は、もしかしたら次に来る地震の方が大きくなるかも知れません。

 

また今回の地震に際して、発生少し前から猫が家や部屋から出ようと右往左往したケース、或いは実際に家から出てしまって、帰ってこないと言う例も発生したかと思いますが、猫がP波を感知する為で、こうした事例は江戸時代中期の記録にも出て来る、「猫の習性」ですので、家を飛び出してしまったとしても、長くて3日、早ければ数時間後に必ず帰ってきます。

 

1月後半、時ならぬ温暖な気候が在った地域では、これから2月後半、3月にかけて比較的大きな地震が発生する可能性が有ります。

充分注意してお過ごしください。

 

福島県、及び周辺地域の方々には、どうかご自身とご家族の生命の安全を第一に行動されますよう、また平時の秩序と人を思いやる心を失わないよう、避難、安全活動にご尽力ください。

 

 

[保勘平宏観地震予測資料編纂室第4017号公開通知]

資料編纂責任者  浅 田   正