「トカラ列島の群発地震に関して」 | 古典漆芸技術 夏未夕漆綾

2021/04/14 05:51



プレートテクトニクス理論に措いて、一般大衆が持つ視覚的モデルは、地殻と言う板が、マントル対流と言う流れの上に浮いているイメージが多くなる、

 

しかし現実の地殻形成モデルは生物学的表現をするなら「バイオシステム」の形態に似ていて、地殻は海嶺の下で新しく作られ、海溝で沈み込んでマントル内に消滅する、非可塑性循環形態と推測されている。

 

また地殻が衝突するプレート境界で、どのプレートが沈む方向になり、どのプレートがそれに対峙する形になるかは、プレートの比重に拠って分岐し、冷たい海水を携えるプレートはどうしても比重が重くなり、大陸プレートはこれより比重が軽くなる為、海側のプレートは大陸プレートに沈み込む形が多くなる。

 

日本を囲むプレートは太平洋プレート、フィリピン海プレート、北アメリカ(大陸)プレート、ユーラシア大陸プレートの4枚だが、沈み込みプレートは太平洋プレート、フィリピン海プレートで、北アメリカプレートとユーラシア大陸プレートは、比重の重い2枚の海域プレートに圧された形になっている。

 

そして2枚の沈み込みプレートの圧力関係は、太平洋プレートが1年間で8cm、フィリピン海プレートが年間2~5cmなので、少なくともこのエネルギー差は数十倍に及んで太平洋プレートの方が大きい。

日本列島は大地溝帯(フォッサマグナ)を破断面として、エビの形をした煎餅の背中を圧されるように、中央から西北西の方向に破断しようとする力に晒されている。

 

仮にフォッサマグナで破断が成立した場合、日本の西半分の北側は南東に圧し戻され、東半分の南側は北西方向へ弱い回転運動を起こす。

 

原則的に日本列島にはこうした力が加わっている為、例えば東日本大地震のような大きな地震が発生する初期は、日本列島の南の端と北の端に大きな力が加わるが、一番最初に太平洋プレート圧力の影響を受けるのがフィリピン海プレートの南の端、マレーシアやフィリピンで有り、次に日本の南西諸島と言う事になる。

 

ただし、南西諸島に加わる力はダイレクトエネルギーではなく、2つのエネルギーが90度の角度で分散されたエネルギー関係に等しく、為に実際に地震が発生した場合の震度は、恐らく5を超えることは無いと推測される。

 

2021年4月9日から始まったトカラ列島の群発地震は、徐々にその発生間隔が広がって収束するが、その収束期間は早くても1か月、長い場合は半年以上の幅が在り、この期間は微弱、中規模地震が数を減少させながらも連続する。

 

この南西諸島群発地震から1年ほどして九州南部、霧島連峰の火山活動が激化する、若しくは九州南部に比較的大きな地震が発生する恐れが在り、同様の恐れは2011年の東日本大地震でもエネルギーが放出されなかった千島海溝の南、日本海溝の北の端、北海道南東部にも存在する。

 

この南北両端の地震は震度6強を超える恐れが在り、これが終わると相模トラフ線の曲面率が深くなり、東南海地震、関東南部に大きな地震が発生する可能性が高くなり、次に南海トラフでは九州東北部、四国南西部にはまだ大きな地震が発生していない事から、紀伊半島沖、若しくは四国北部を震源とする地震が発生した場合、その範囲は日本列島の南岸4分の1を占めるものになる、簡単に言えば南海大地震に繋がる可能性がある。

 

現在、玄界灘、島根、鳥取、福井県、石川県、富山県、新潟、駿河湾、沼津、千葉県、福島県、北海道南部で深海魚の捕獲や魚貝類の大量死が続いているが、2007年の能登半島地震、中越沖地震の以前、2005年頃から日本海側各地で深海魚の目撃例が増加し、そして能登半島地震や中越沖地震が発生した。

 

しかしこうした地震が発生した後も、深海魚の目撃例はさらに増加し、また大量死や海藻の生育変化が止まらず、2011年の東日本大地震に至った。

 

現状、日本各地で発生している魚介類の異常に鑑みるなら、傾向として2007年付近の状態に酷似している。

能登半島地震や中越沖地震発生後も続いた日本海側の異常は、日本海側に更なる大きな地震を想定させるものだったが、現実には日本列島が全体的に圧されている為、発生してくる異常現象は、その地域を特定するものとはなっていない。

 

日本海側で魚介類の異常現象が発生しているからと言って、それが日本海側で発生する地震に繋がるとは限らず、むしろ日本海溝やフィリピン海プレート地震を警戒する必要が在り、その場合は日本各地で魚介類の異常が2年から3年、各地で継続して発生して来る傾向を持っている。

 

元々深海魚の捕獲、魚介類の大量死は原因不明のものだが、こうしたものが増加すると言う事は、原因は解らないとしても、何かがこれまでと変化してきている、何かが起ころうとしている可能性を否定できるものではなく、その変化の一つが地震と言う可能性も否定できるものではない。

 

ただ一度の事例をモデルケースに想定することは、甚だ危うい事ではあるが、他に統計的数値が残っていない東日本大地震クラスの地震では、こうした危うい事でも頭の片隅に入れておく必要は認めらるものではないかと思う。

 

2021年4月から起算して2年後、再度日本海溝かフィリピン海プレートに関連する大きな地震が発生する可能性が在り、この場合は日本海溝で再度巨大地震が発生する確率よりも、フィリピン海プレート地震の方が発生確率が高い。

 

その1、2年前に九州南部と北海道南東部が震度6強以上の地震に襲われ、しばらくして東南海地震、関東地震が発生し、直後に南海大地震発生と言う可能性が在り、しかも東南海地震、関東地震、南海地震の発生順序はどれが先に来ても必ず連動し、その場合1年以内に全ての地震が発生する、若しくは数日の内に3つの巨大地震が全て発生する事すら、在り得る。

 

巨大地震の場合は震源が複数化する。

東南海地震では3個所の震源が同時、または数秒ずれて揺れ始め、関東地震では少なくとも2回所の震源が同時に揺れ始めて大きな地震になり、南海地震では数秒のずれが生じても、6箇所の震源がほぼ同時に揺れ始めて地震は巨大化する。

 

外れればそれに越したことはないが、今後も深海魚の発見事例、魚介類の大量死が続くか否か、最大限の注意を払って行きたい。