2022/04/05 19:58

さて今夜はこうした記事を書いていると、どこかで愚か者の土俵に自分まで乗ってしまったようで気が進まないのだが、先日来熱心に「竹島問題」に付いて秘匿コメントを寄せてくれている、おそらく若者だと思うが、貴兄に対する私なりの所見を記事とした。

本来コメントでお返しすべきだろうが、500文字ずつでは何かと読み辛いかと思い、記事の形を取らせて頂いたが、世の中にはこうした見方も有ることを理解して頂ければ有り難く思う。

「李明博」(イ・ミョンバク)韓国大統領、日本名「月山明博」は2012年7月24日、元国会議員である実兄が金融機関に便宜をはかった見返りとして、多額の不正資金を受け取った事が発覚し、為に実兄や自身の側近がこの二週間前に当局に逮捕されていた事から、国民に対し謝罪会見をしている。

唯でさへ来年2月で大統領任期も切れる事も有り、「過去の人」、「死に体」の状態だった李明博大統領は、これで国民から疑惑の目をまで向けられることになり、人気は著しく低下していたが、なんとかしてこうした状態を払拭しようと考えのが「竹島問題」の再燃だった。

元々極右が中道の皮を被ったような李大統領は、その出生地が日本の大阪だった事も有り、大統領予備選挙では「母親が日本人」と言うネガティブキャンペーンをされ、苦しんだ経緯もあって、経済的な意味から親日的な言動をしていたが、その実態は激しい対日感情を持っていたと見るべきで、その彼が一番手っ取り早く自身の身内のスキャンダルを国民に忘れさせる事ができる方法が「日本攻撃」だった訳で有る。

だが、国民に対する謝罪会見のすぐ後に「日本攻撃」では、国際社会からも韓国国民からも更なる疑いの眼で見られる可能性が高い。

不祥事を誤魔化すタイミングとしては、オリンピックに国民の目が向いている期間にやった方が誤魔化し効果が高い。

と、まあここまでは良かったが、これに過剰な反応を見せた韓国のオリンピック観戦者が、韓国サッカーチームの選手に「独島は韓国領土だ」のプラカードを持たせ、それを日韓戦に勝利した韓国のサッカー選手が会場で高々と掲げてしまった。

これはとんでも無いアクシデントだった。

ローカルがグローバルに露出した瞬間だった。

韓国は「日本憎し」をスローガンに第二次世界大戦以降の国作りを進めてきた経緯が有り、この点では「日本攻撃」は何にも増して優先される風潮が国内に醸成されている。

勿論経済的な繋がりから親日派もいない訳ではないが、極めて古典的な儒教思想が絡んだ韓国国民感情は、「日本攻撃」に対する全体主義傾向を持ち、韓国国内のリベラル派を容認できない状態となっている。

この事から韓国では国際法や同国が国連で批准した条約や憲章よりも、「日本攻撃」の正当性の方が上位に位置している状態を生んでいて、これは極めて未成熟な社会だが、田舎の慣習法が憲法に優先する状態で有ることが認識されていない。

それゆえ自身の身内のスキャンダルを誤魔化そうとした李明博大統領の目論見は逆に「オリンピックに感情を持ち込んだ」としたとして、国際社会から非難される状態へと発展して行った。

韓国がこれまで国是として進めてきた事が、国際社会から批判される恐れが出てきたのであり、このことを李大統領は到底国民に説明しきれない。

そこでこうした韓国のこれまでの「非グローバル」な政策が国際社会から非難されないよう、また国民感情とグローバル意識が衝突しないように、「竹島問題」の激化を図り、国際社会の目をそらし、竹島領有権主張に絡むサッカー選手のメダル保留と言う、国際社会による韓国にとっては許し難い非正当性に対する国民感情も、併せて日本攻撃に向けさせる事で保身をはかったのである。

だがこの問題が長引くのはまずい、それに余り日本を攻撃すれば観光産業などにも影響が出かねない。
そこで強硬な日本攻撃の後は徐々に攻撃を控え、元に戻して行く傾向になっていく訳だ。
スキャンダルを払拭し、これで後に竹島問題が頭をもたげる度に「李明博」の名前が出てくる事になる。

危なく露出しそうになった韓国の「ローカル」な部分も国際社会にさらけ出さずに済んだし、オリンピック委員会の韓国サッカーチーム選手のメダル保留処分に対する韓国国内の憤りもごまかすことができた。

これが今回の「竹島問題」の正体である。
元々領土問題の解決は「武力」以外に解決のないものだ。

フォークランド紛争でイギリスの「マーガレット・サッチャー」首相が見せた態度以外に領土の確定は有り得ない。

だが第二次世界大戦終戦処理の過程で、戦勝国であるアメリカは竹島や尖閣諸島の領有権に関して曖昧な態度をし、それを現在まで継続している背景には、アジアに措ける日本の力の抑制に有り、このことを打開したければ日本は竹島に韓国人がいようといまいと、勧告を発した後空爆して領有する方法が一番近道になる。

そしてこれに苦しむのは韓国とも日本とも同盟関係に有るアメリカであり、日本が竹島や尖閣諸島での実効支配領有を目指すならこの覚悟がなければ黙っているしかないが、李明博韓国大統領のスキャンダル隠蔽工作と、どこかでグローバル化できない韓国国民のローカル感情、また実に後進国的な韓国の民族教育の問題に、一々真剣に取り合っているのでは覚悟が勿体ない。

日本は仮にも一時期世界経済を支配した事すら有る国家、成熟した国際社会の一員である事から、韓国国内の内政問題をすり替えようとする韓国の為政者の浅い知恵に真剣に反応し、韓国の内政問題を緩和する手助けをしているのでは情けない。

本当に力のある者はチンピラの挑発には乗らないものだ・・・。

これが私の所見だ、理解して頂けると有り難いが・・・。

[本文は2012年8月16日、Yahooブログに掲載した記事を再掲載しています]