2018/07/22 06:01

「米と魚」

この10年を見ていると、どうも世界的に産業のあり方、消費のあり方が大きく変わってくる時期なのかな・・・と考えるようになった。イギリスに端を発した産業革命は効率、利益、資本と言う具合に、その後の世界...

2018/07/21 05:55

「陰徳」

治於神者 衆人不知其功 争於明者 衆人知之 「墨子」・(神に治むる者は 衆人その功を知らず 明に争う者は 衆人これを知る)  昔、中国の「魯」(ろ)と言う国に「公輸般」(こうしゅはん)と言う天才的...

2018/07/20 05:51

「グラジオラス」

今年は早くからツバメがやってきて、その数も大変なものだった。凡そ15組ものツバメ夫婦が2度卵を孵し、中には3度もヒナを育てた者たちもいたようで、おそらく今年だけで家から200羽のツバメが巣立って行...

2018/07/19 06:30

「危険な理解」

AI,人工頭脳で言うところのフレーム理論、これは「共有の場」を意味するが、例えば正直に生きるとした場合、この正直の範囲は相反した命題までも包括し、限界が無くなる。正直と言う言葉に限らず、人間の言語や語...

2018/07/18 05:17

「朴葉めし」(ほうばめし)

朴木(ほうのき)は木材の硬さとしては中の少し下、つまり若干柔らかい方の部類に入る木だが、この繊維は大変緻密で滑らかな事から、細かい細工を要する加工品の材料としては古くからの実績を持つ。漆器の素地と...

2018/07/17 05:11

「言語の理解」

人間の言語に対する理解は「語彙解析」(ごいかいせき)、「統語解析」(構文解析)、「意味解析」「文脈解析」などが相互に影響しあって解析されているが、「統語解析」(syntactci analysis )では簡...

2018/07/16 07:09

「お願いしたい事が有るのですが・・・」

毎週日曜日の朝9時に電話することが決まっていた私は、その日もいつもの公衆電話で5000円分の100円硬貨をポケットに入れてダイヤルを回していた。この頃はまだ携帯電話と言えば、信じられないかも知れな...

2018/07/15 07:20

「失格の時代」

1994年6月、この年混迷を深めた細川内閣以来の流れに、決定的な政治的終止符を打ったのは、社会党の村山富市内閣総理大臣だった。日米安全保障条約、原子力発電計画、日の丸の掲揚、そして君が代、自衛隊に...

2018/07/14 05:13

「価値反転性の競合」

人間が秩序と呼ぶもの、また反対に混沌と呼ぶものも、その本質は大きな漠然たる流れのひとつの瞬間を切り取って、それをどう見たかと言うことに過ぎない。ゆえに人の言う秩序も混沌も、またいかに大きな思いと言...

2018/07/13 05:45

「羊羹蓮根」

平安の頃、京都で家を建てるときの基準は、「夏の暑きはいと悪し・・・」とあることから、夏の暑さに対応したものだったようだが、金沢の夏もこれはこれで暑い。卯辰山(うたつやま)に通じるこうした坂道はとても...

2018/07/12 05:34

「普通」

優れた策略は人にそれが策略で有る事すら気付かせない。それが策略かも知れないと人に思われる策とはむしろ未熟、小さなものであるとしたら、我々が暮らすこの世界でも我々が気付く事と言うのは程度が浅く、むし...

2018/07/11 05:10

「星が山へ帰る」

さてこの日差しは梅雨の僅かな隙間か、それとも確かな夏の訪れか、いかようにも見える青空の下を、かなりの年配と見受けられる婦人が巾着袋と一緒に花束を持って坂道を行く姿があり、そうした婦人の後姿に幾ばく...

2018/07/10 07:20

「罪の入り口と出口」

古代日本に措ける最大の罪とは「天津罪」(あまつつみ)と呼ばれるもので、その罪は8つの具体的な行為を指している。「串刺」(くしさし)とは他人が開墾した田に串を刺し、そこが自分のものだと主張することで...

2018/07/09 05:37

「ブルーのTシャツ」

かなり以前の話になるのだが・・・・。女のネットワークと言うものは随分恐ろしいもので、ある日全く会ったこともない女性がいきなり家を訪れて、袋一杯の衣類を置いていったが、何のことかさっぱり分からない私...

2018/07/08 07:21

「等価定理の亡霊」・2

だが、公債がひとつの国の中だけでの取引に留まらない、言わば公債の国際取引社会や、公債の国際的金融資本化が一般的となった現代社会に措いて、この理論が通用する場面は非常に限定的なものだ。すなわちこの理...