2018/08/12 05:07

「東条英機」第二章

第二次世界大戦は、本当のところ日本が真珠湾攻撃を開始しなければ、この段階では世界大戦にはなっていなかった。ドイツ、イタリアのヨーロッパアフリカ戦争だったが、ドイツ攻撃をもくろむアメリカの作戦は、対...

2018/08/11 19:47

「東条英機」第一章

「毒をもって毒を制すだね・・・」拝謁した木戸幸一内大臣に昭和天皇裕仁は頷くようにして同意を求めたが、この時木戸幸一にはどれほどの覚悟があっただろうか、戦争が回避できなければいかなる事態が待っていた...

2018/08/07 18:54

「最も尊い国」

物質のみならず生物、自然の摂理や運動の法則、社会の誕生と崩壊、男女関係から人間関係、気象、政治など、この世のあらゆる事象は混沌に向かい、この混沌に向かう速度や形態には一定の法則がある。混沌に向かう...

2018/08/06 07:19

「広島の天気はどうだ・・・」

このまま降伏と言う事態になれば、政府責任者は戦争犯罪人として死刑になるかもしれない・・・いやその前に国民総玉砕を主張する過激分子たちに暗殺されるかも知れない・・・・だがもう良い、どうなっても構わな...

2018/08/02 06:08

「侵入型重複人称」

我々の日々の行動は全て自分の意思決定に拠って為されているように見えるが、例えば仕事で人と面会しなければならない場合、そこには相手の都合と言うもう一つの意思が働き、友人との約束、恋人との約束もその共...

2018/08/01 05:15

「後始末工学」

熱力学第二法則に措ける質の高いエネルギーに対する質の低いエネルギー、つまり相対的に劣化したエネルギーは、例えば電気を使って湯を沸かした場合、この沸かされた湯が劣化エネルギーである。電気はそれで湯も...

2018/07/31 06:09

「Yesの中のNo」

これは輪島塗だけに限らず工芸会全て、いや現在の日本社会全般に付いて言える事だが、「頑張っている」と言う価値観は既に手遅れだと思う。頑張っているから結果が良いとは限らず、頑張っても、頑張らなくても結...

2018/07/30 05:29

「大切なオペラは使い捨て」

ドレミと言う音階、この音階を決定する標準音、つまり元になる音だが、これはフランス音名「ラ」、ドイツ音名A「アー」の周波数となっているが、こうした標準音はいわゆるバロック期以前は非常に曖昧なものであり...

2018/07/29 05:44

「月のメッセージ」

さて今夜は月にまつわる少し不思議な話を一つ・・・怪しい感じはするが、こうした証言をしている人が、かなりの地位の人や専門家であること、また実際に公式の記録に残っていることを考えると、「それはデタラメ...

2018/07/28 05:45

「茶坊主」

田舎に住んでいると、何か集まりがあって出かけて行けば、集まっている人の殆どが自分の父親や母親くらいと言うケースが多い。そう言う場では何かしら自然に無言の圧力が加わってきて、どうしてもお茶などをお入...

2018/07/27 05:31

「布を裁つ」

輪島塗の下地工程の中で最も重要な工程の一つである「布着せ」、寒レイ紗などの布を素地に漆で貼り付け補強する工程で、寒レイ紗などを裁断する時、寒レイ紗を切るとは言わない。布の裁断は「たつ」と発音し、これ...

2018/07/26 05:49

「重複集合社会」

2の倍数が集まった集合A群と、3の倍数が集まったB群、そして5の倍数が集まったC群はまったく接点が無いかと言うと、2と3を掛け算すると求められる6から、その6の倍数12、18、24と言う具合にA群、B群は次々と同じ...

2018/07/25 05:43

「乾燥しないもので乾燥させる」

急激に進行する革命(revoliution)の中期、その意義や内容は理解されることなく、表面上の正義や自由、平等と言ったものが先行して人々の中に蔓延し、あらゆる現実をこうした表面上の形骸、薄い膜が覆い尽くして、...

2018/07/24 07:02

「陰徳」応用編

漆器を製作する過程の中で、例えば素地から塗り、蒔絵などの加飾まで全て個人が手がけることは難しく、よしんばこれを全て個人が行ったとしても完成度は低くくなるか、或いは効率性の問題から時間と経費を膨大に...

2018/07/23 07:04

「グラジオラス」・2

田に水が行き渡ったかを確かめる為、畔(あぜ)を歩いていると、時々1本、2本と細い竹を切った棒が刺さっている事が有り、これは一体何だろうと思っていたが、その答えは意外に早く判明する。畔の草を刈ってい...